淫行疑惑のバナナマン日村 事態収束に残された“唯一の道”
残るは倫理的な問題だけだ。16年前だからといっても、そのとき彼は30歳を過ぎた、一般的には“いい大人”。“若気の至り”とはいかないだろう。
■「よく覚えていない」とは言い訳
それに《よく覚えておりません》は、いかがなものか。“やったほうは忘れても、やられたほうは忘れない”と、よく言われる。
女性にとって、日村との関係は忘れてしまいたい過去だったのかもしれないが、美人女子アナとの結婚や高級マンションでの生活など、彼の幸せぶりを目にするたびに、シャクに障って、許せないという気持ちがふつふつと湧いてきたのだろう。
日村の《覚えておりません》が事実なのかどうか分からないが、女性の感情を逆なでし、場合によっては、二の矢、三の矢が撃ち込まれる危険も出てくる。
謝罪するにしても、言葉のチョイスが重要になってくる。はっきり「覚えていない」と言うのではなく、「記憶が定かでなく……」のほうが、ベターだったのではないかと思う。
こんなとき、政治家というのは実に言葉選びがうまく、逃げ上手だと、感心させられる。