伊東純也はどう切り抜ける? 性被害タレコミを記事化するか否かの判断はこんなに難しい
裁判で、密室の中で4人の間にSEXすることへの合意があったかなかったかを立証するのは、両者にとって困難を極めるだろうが、妻帯者である伊東には厳しい目が向けられるはずである。
私の現役時代、「俳優の誰それに暴行された」という女性からの情報をもとに取材をしたことはあったが、記事にした記憶はない。相手側が認めなければ、密室でのやりとりを立証するのが難しく、中には相手から多額の慰謝料を取るために編集部を利用しようとする女性もいたからだ。
今回の伊東のケースでは、女性側が刑事告訴し、伊東側もSEXしたことは認めているから、争点は「合意かどうか」の一点。だが、記事中で新潮は何度も女性側が裁判で勝訴するのは難しいのではないかと言及している。
昨年「不同意性交等罪」と法改正され、配偶者間でも成立するとされたが、さらに進めて、裁判では女性側の(男性の場合も)訴えを「前提」として、告訴された側が「同意だった」ことを立証する責任を全面的に負うように再改正すべきではないか。
もっとも、女房から訴えられたらどうしようと、世の亭主たちは夜も寝られなくなるだろうが……。 (文中敬称略)
(「週刊現代」「フライデー」元編集長・元木昌彦)