風邪薬は要注意…前立腺肥大なら知っておくべき4つのポイント

公開日: 更新日:

 風邪薬と並んで要注意なのが、アルコール。特にビールだ。これも急性尿閉の原因になる。

「前立腺が充血してより尿道を圧迫し“出口”が狭くなるのに加え、腎臓からたくさん尿が作られることが問題。膀胱(ぼうこう)に一気に尿がたまり、膀胱の壁が薄くなって伸びた風船のようになります。膀胱が収縮できず、尿が排出されないのです」

(4)“頻尿”の意味を取り違えないこと

 肥大症の頻尿は、トイレの回数が増えることだ。日中なら8回以上、夜間なら2回以上が目安。1回ごとの尿量は、通常より多くない。

「一方で、過活動膀胱の場合も頻尿が症状にあります。膀胱の不随意の収縮で尿がわずかにたまっただけでもトイレに行きたくなる尿意切迫感があり、結果的にトイレの回数が増えます」

 過活動膀胱では抗コリン薬を用いる。しかし、この薬を肥大症の頻尿でいきなり用いると尿閉を起こす可能性がある。まず残尿を測定し、少ないことを確認してから、徐々に増量しなくてはならない。

 ところが、泌尿器科医以外の医師にかかっていると、それが行われないことがあるのだ。

 肥大症をナメてはいけない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    参院選で自民が目論む「石原伸晃外し」…東京選挙区の“目玉候補”に菊川怜、NPO女性代表の名前

  4. 4

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  5. 5

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  1. 6

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  2. 7

    我が専大松戸の新1年生は「面白い素材」がゴロゴロ、チームの停滞ムードに光明が差した

  3. 8

    逆風フジテレビゆえ小泉今日子「続・続・最後から二番目の恋」に集まる期待…厳しい船出か、3度目のブームか

  4. 9

    新沼謙治さんが語り尽くした「鳩」へのこだわり「夢は広々とした土地で飼って暮らすこと」

  5. 10

    石橋貴明のセクハラ疑惑は「夕やけニャンニャン」時代からの筋金入り!中居正広氏との「フジ類似事案」