命に関わる難病と知っても…プロ雀士の沢崎誠さん原発性骨髄線維症を語る
沢崎誠さん(プロ雀士/70歳)=原発性骨髄線維症
「原発性骨髄線維症」は、造血幹細胞が異常に増殖し、骨髄液が線維化して硬くなり、血液がうまく作れなくなる東京都の指定難病です。私がネット検索したときは、「放置すれば3年で死ぬ」とか「手術しても予後は3~4年」といった記述がありました。2018年に指定された比較的新しい難病なのでデータが少なかっただけだと思いますが……。治療は造血幹細胞の移植手術でした。
もともと私には持病があって、30年ほど前からずっと通っているかかりつけ医がありました。先日亡くなった歌手で女優のいしだあゆみさんと同じ「甲状腺機能障害」です。この病気は薬さえ飲んでいれば命に関わる病気ではないと聞いているので、いしださんのニュースはビックリしました。
その持病の関係で2カ月に1回ほどのペースで血液検査をしていたら、2021年の初めに「がんになっているかもしれません。ちゃんと診てもらったほうがいい」と医師から言われたのです。
まずは区の検査を受けてみて「何もない」と言われたので、「もう少し詳しく診てください」と申し出ると病院を紹介されました。その病院で検査をしてもらったところ、やっぱり「何も見つからない」という結果でした。でも、「かかりつけ医からがんかもしれないと言われた」旨を告げ、「絶対なにかあるからお願いします」と食い下がって、いろんな検査をしていただきました。病名が確定したのは2021年8月でした。