絶叫したり、暴言を吐いたり…医師が警告する「危ない寝言」
〈ウオオオーッ!〉
ぐっすり寝ているはずの真夜中に、突然、寝言で叫び声を上げたり、暴言を吐く人がいる。深刻な病気かもしれない。
〈あなた、いったいどうしちゃったの?〉
朝、いつものように起床したAさん(56)は、怪訝な顔をした妻からそう尋ねられた。
〈何かあったのか?〉
身に覚えがないAさんが聞き返す。妻によると、真夜中に〈グガガガーッ!〉と叫び声を上げたと思ったら、いきなり隣で寝ている妻に殴りかかったり、蹴りつけ始めたという。
寝ぼけているためかそれほど力は入っておらず、ケガをするような“暴力”ではなかったので、妻は無理に起こそうとはしなかったそうだが、まさか自分がそんな行動をとっていたとは……。
それだけではない。最近のAさんは、寝ている時に〈ふざけるな!〉とか〈バカ野郎!〉などと怒鳴り散らし、空中を殴ろうとして拳を振り回したり、布団を蹴り上げたりするようになったという。
Aさんは〈このところ仕事が忙しくて疲れていたし、そのうち寝言や寝ぼけも収まるだろう〉としばらく様子を見るというが……。