隠れ重大病も…4500万人が悩む「夜間頻尿」の症状と対策
■「夜だけ」か「昼・夜ともに」か
【昼・夜ともに頻尿】
この場合、糖尿病か泌尿器疾患だ。
★糖尿病
「血糖値が高いと、浸透圧の関係から細胞の水分は血液中に取り込まれ、一方で尿細管では再吸収が行われていません。すると、細胞の水分がどんどん体外に排出され、体は脱水症状になります。喉が渇くので水分を多く取るようになり、ますます尿量が増えて頻尿になります」
血糖コントロールがうまくいくようになるにつれ、頻尿もなくなる。
★泌尿器疾患
前立腺肥大か、過活動膀胱だ。
「前立腺が肥大化すると残尿が増えて膀胱の容量が小さくなり、頻繁にトイレに行きたくなります。前立腺肥大の人の多くが併発している過活動膀胱も、膀胱の容量が小さくなっているため、通常はトイレに行きたいと感じない程度の尿量でも我慢できなくなります。2つの疾患ともいい薬が出ていて、前立腺肥大ならα1遮断薬や5α還元酵素阻害薬、過活動膀胱なら抗コリン薬やβ3作動薬が効果的です」
快適な眠りを取り戻そう。