痛みも軽く…「カプセル内視鏡」が大腸がん検診を変える

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 大腸がんは、予測がん罹患数第1位、死亡数第2位のがんだ。このがんの検査である「大腸カプセル内視鏡」が保険適用になって2年が過ぎた。しかし、いまだ認知度は低い。国立がん研究センター中央病院内視鏡科・角川康夫医長に聞いた。

■痛くない、恥ずかしくない

 大腸がんは早期では自覚症状に乏しいので、最悪の事態を避けるには大腸がん検診を受けることが不可欠だ。最も精度が高いのは、肛門から内視鏡を入れる大腸内視鏡での検査になる。しかし、「痛い」「恥ずかしい」といった理由から受けない人が多い。

「健診などの便潜血反応で陽性が出ても、精密検査としての大腸内視鏡に進むのは60%未満です」

 この状況を変えるかもしれないと期待されているのが、カプセル型の内視鏡「大腸カプセル内視鏡」だ。大きさは約3×1センチで、大きめのサプリメント程度。これをのみ込んで画像検査を行う。丸みを帯びているので思っている以上にのみ込みやすい。

 大腸カプセル内視鏡は「頭」と「お尻」に超小型カメラが搭載されている。

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