川村ひかるさん 2つの病気をきっかけに「ABC論」を実践
ところが一昨年の秋、突然ハンマーで殴られたような痛みに襲われたんです。MRIを撮ったら、脳動脈瘤が見つかりました。まだ2ミリ程度で大きくないから経過観察でいいということで、半年に1回、MRIでチェックしています。
グラビアアイドル時代は、水着が制服でした。真冬でも一年中水着で常に体を冷やし、忙しかったので病院にも行かず、更年期障害を引き起こすような体に悪いことを積み上げてきた自覚はありました。でも、今回は不意打ち。初めて「死」というものを考えさせられました。
脳動脈瘤の一件からは、考え方がシンプルに変わっていきました。不要なものを手放し、本当に必要なものだけを身の回りに置くようになったんです。
最近は健康のためにサプリや体にいい物を“取り入れる”ことばかりが注目されていますが、“出す(デトックス)”ことこそ大切だと気づいたのです。そんなふうに人生観が変わり始めたころ、主人とも出会いました。
今はデトックスのために家でぬか漬けを作っています。乳酸菌はお腹の中のものを“出す”のに非常にいいんですよ。病気をきっかけに、私は「ABC論」を心掛けているんです。「A」は「当たり前のことを」、「B」は「バカにせず」、「C」は「ちゃんとやる」、です。
▽かわむら・ひかる 1979年、東京都生まれ。16歳のときにグラビアデビュー。健康管理士、JAA アロマコーディネーター、ジュニア野菜ソムリエの資格を取得。2013年に「全漬連公認漬物PR大使」に就任。今年4月に一般男性と入籍。近著に「発酵美人」(幻冬舎)がある。