がん終末期の点滴に医学的効果は期待できない
さらに、この研究では生存期間についても比較していますが、どちらも「平均17日」と差を認めませんでした。
末期患者に対する医療の現場では、まだまだ多く使われている点滴ですが、医学的な効果を期待することはできません。だから、点滴をしないからといって、患者さんをないがしろにしているなんて思う必要はないのです。
むしろ点滴を避け、ゆっくり話ができたりすることのほうが、家族にとっても患者自身にとっても、安心につながる行為なのかもしれないのです。