“アイスクリーム頭痛”はゆっくり食べると避けられるの?
アイスクリームを食べているときに、「キーン」とするような鋭い頭痛を感じた経験はないでしょうか。
これは「アイスクリーム頭痛」と呼ばれるものです。経験的には、アイスを急いで食べているときに頭痛を感じやすくなるように思えますが、ゆっくり食べればアイスクリーム頭痛を予防することができるものなのでしょうか。
少し古い報告ですが、2002年12月21日付の英国医師会誌に「アイスクリーム頭痛」に関する論文が掲載されました。なんとこの論文の著者は、当時中学生だったそうですから驚きです。ちなみに、研究の財政支援は著者のご両親が無制限に行ったと記載されています。
この研究では、カナダの中学生145人を対象に、アイスクリーム100ミリリットルを30秒以上で食べるよう指示したグループ(72人)と、5秒以内で食べるよう指示したグループ(73人)にランダムに分けています。
この2つのグループを比較して、アイスクリームを食べて5~10分後に自己報告されたアイスクリーム頭痛の発生率や持続時間を検討しています。