高齢者に多い不定愁訴 「頭鳴り」にはどう対処するべきか

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 頭鳴りがなぜ発生するのかは完全には解明されていない。坂田院長は「慢性的な耳鳴り」「脳の虚血」「めまい」「頭痛」が関係しているのではないか、という。

「耳鳴りは空気の振動を電気信号に変える過程での異常によって起こります。その乱れた電気信号により、側頭葉などの脳に慢性的に異常が起こって頭鳴りが起こるという考え方です。もうひとつは、ストレスや脳血管障害などにより脳が虚血状態となったことで脳が異常興奮したり、栄養不足になったりして起こるケースです。他にけいれん様発作があります。めまいを起こした人で眼運動に異常がある場合は、複数の薬を組み合わせて投与するカクテル療法を施すと頭鳴りがスッと消えた、という患者さんがいます。めまいの一部もまた頭鳴りが関与していると考えられるのです」

■薬を替えるだけで軽減することも

 原因がわからなければ治しようがないと思いがちだが、かつて日本の国民病だった「かっけ」の治療がそうであったように、先に治療法が発見された後に理論が確立することもある。頭鳴りはどう対処すればいいのか?

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