しかも、若年性乳がんの5年生存率は、5年を経過した以降も生存率が下がりやすいがんであるため、最近は「10年生存率」が重視されています。乳がんは誤診もあり、疑いがあっても治療をためらうのは当然です。にもかかわらず、何人かの医師が小林さんのケースでは「早期発見していれば……」と言わんばかりの発言をしているのに、何か違和感を覚えるのです。
もちろん、乳がん検診は大切ですし、小林さんが早期発見していれば違った結末が待っていたかもしれません。しかし、逆に早期発見されても亡くなる人もいるのです。“早期発見すれば治る”という図式を語れるほど、がん治療は進んでいるとは思えないのですが、いかがでしょうか?