味気なさ一切なし 楽々できる「減塩対策」2つのポイント
「10回くらいで、1日の塩分摂取量12~13グラムだった人が6グラム未満を達成し、継続できるようになります。過去には1日の塩分摂取量38グラムの人もいましたが、減塩に成功しました」
渡辺医師の減塩外来のもうひとつの特徴は、蓄尿だ。患者は受診前の1日の尿を全てペットボトルにため、振って混ぜて尿検査用試験管2本に移し、提出。医療スタッフが尿から塩分量を算出し、記録する。それを見て渡辺医師が6~7グラムを「△」、8~9グラムを「×」、10~11グラムを「××」、12~14グラムを「×××」、一方で4~5グラムを「○」、2~3グラムを「◎」などと評価していく。
「食事の記録も付けてもらい、それを見ながらなぜ塩分量が増えたか、患者さんと考えていきます。蓄尿で摂取塩分量を可視化すると、患者さんは“これだけ取っているのか”としっかり自覚します」
反復1週間減塩法と蓄尿を特徴とする減塩外来によって、降圧薬をやめられた患者もいる。蓄尿は自分ではできないが、反復1週間減塩法は試してみる価値ありだ。