性病じゃないが…パンツの中の“猛暑”が起こす病気と対処法

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「男性は、包茎の人の方がなりやすく、亀頭に白いぶつぶつができる亀頭包皮炎を発症するほか、陰嚢に感染し、小さな嚢胞ができます。女性は、腟炎と外陰炎を同時に起こすことが多く、陰部にムズムズした不快感のほか、灼熱感や頻尿などの症状が表れます」

 夏にデリケートゾーンがかゆくなる病気といえば、インキンタムシも用心しなければならない。

「インキンタムシは正式には『股部白癬』と呼ばれる病気です。皮膚糸状菌(白癬菌)というカビの一種が股間に感染するもので、股間にかゆみがある場合にもっとも頻度が高い病気です。白癬は感染した場所によって診断名が変わります。足に感染すれば水虫ですし、腕や体に感染すればゼニタムシと呼ばれます。そのため水虫のある人はインキンタムシにもなりやすいといわれています」

 症状は脚の付け根、陰嚢の周りがかゆくなり、丸く環状に赤く紅斑が広がる。ただし、陰嚢には広がりにくい。

■素人判断で薬を使ってはいけない

 一方、陰嚢がかゆくなるのはタムシだ。正式には陰嚢湿疹という。湿疹は皮膚に炎症を起こす病気の総称で、原因は汗、植物、化学物質など多岐にわたる。このため原因を特定するのは難しいが、真夏に発症する中には汗による接触皮膚炎や脂漏性湿疹が考えられる。

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