しかし、医学界でアルツハイマー病の原因といえば、アミロイド・ベータ(線維状のタンパク質)の蓄積が主流です。これに研究費が集中し、「病原菌説」にはほとんど注意が払われてきませんでした。
そこでノーリンズ博士は、アミロイド蓄積と病原菌、そして免疫システムが複雑に関係している可能性もあるとして、世界の関心を集めるためにほとんど私費による多額の懸賞金を与えることを決意したそうです。
もし本当に病原菌説が証明されれば、アルツハイマー病の研究に革命的な変化が起きるだけでなく、将来は病気を予防するワクチンの開発も夢ではなくなるでしょう。