林先生「効かない」で物議 風邪の漢方薬がよく効く服用法

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 葛根湯と麻黄湯は、風邪のひき始めに服用するのが鉄則。しかし、ひき始めの解釈は人それぞれ違う。それが“効かない派”を生む余地か。

「たとえば、仕事中に寒けを感じて、『あれ、風邪かも』と思うようなことがありますよね。『風邪のひき始め』とは、そういうとき。そこですぐに服用すると、葛根湯も麻黄湯も免疫力を上げて、体を温める働きで風邪を治してくれます。『熱があるかな』くらいのタイミングはいいのですが、熱が上がりきった状態だと、効果は薄い。添付文書に『汗をかいていないもの』と書かれているのは、そういう意味です」

■「ぶるっとしたら」で服用し体を温める

「ゴホン!といえば」という龍角散の有名なキャッチコピーは、利用するタイミングをズバリ示している。葛根湯や麻黄湯もあれと同じように、「ぶるっとしたら」のコピーで覚えて服用すればいい。それを守った上で注意したいのは、体を温めることへの対応だ。

「葛根湯などで体が温まり体温が上がるのは免疫反応ですから、それを“熱が上がった”と勘違いして解熱鎮痛剤で下げるのはよくありません。ブレーキとアクセルを一緒に踏むようなものです」

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