健診で異常なしでも突然死が 食後こそ注意すべき2つの数値

公開日: 更新日:

 血糖値もやはり空腹時の数値が重要視されてきたが、食後の血糖値の急上昇を避けることも重要だと分かってきたのだ。

「血糖値スパイク」という言葉は聞いたことがある人もいるだろう。食後、中性脂肪だけでなく血糖値も上昇する。この上昇が急激に行われ、それを下げようとインスリンが大量に分泌され、急激に血糖値が低下するのが血糖値スパイクだ。

 この血糖値スパイクは有害物質である活性酸素を発生させ、血管を傷つける。糖尿病はもちろん、動脈硬化も進行させ、心疾患・脳血管疾患のリスクを高める。

「さらに、認知症のリスクも高めるのです。認知症発症に関係するタンパク質の一種アミロイドベータは、インスリンを分解する酵素によっても代謝されます。ところが血糖値スパイクで大量にインスリンが分泌されると、この分解酵素の働きがインスリンに集中し、アミロイドベータが代謝されづらくなります。そしてアミロイドベータが蓄積され、認知症発症につながるのです」

 食後血糖値も、健康診断などでは測定されていない。

 森下医師は「食後に眠くなる人は食後血糖値を疑ったほうがいい」と言う。何よりやるべきなのは、自分がどの状態に置かれているかを知ること。気になる人は、検査を。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  3. 3

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  4. 4

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  5. 5

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  1. 6

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  2. 7

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  5. 10

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ