健診で異常なしでも突然死が 食後こそ注意すべき2つの数値
「中性脂肪の正常範囲である100㎎/デシリットルの人にファストフード1000キロカロリーの朝食を取ってもらうと、6時間後には500㎎/デシリットルまで上昇していました。これに昼と夜の中性脂肪のピークが加わる。食後の中性脂肪を抑制することがいかに重要かが分かります」
正常コレステロール値の日本人1万1068人を対象にした疫学調査では、食後の中性脂肪が高いほど、冠動脈疾患、心血管疾患、狭心症、突然死全てでリスクが高いとの結果が出た。
「健康診断などで中性脂肪が正常、または高脂血症でないという人も食後の中性脂肪は高い可能性があります。肥満でなくても、食後の中性脂肪を積極的に調べる必要があります」
欧州動脈硬化学会の指針ではすでに、高脂血症などの検査で空腹時の採血は必要とされず、食後の中性脂肪が440㎎/デシリットルを超える場合に空腹時の採血を考慮してもよい、となっている。
■食後血糖値が高いと認知症リスクがアップ
注目が集まる「食後」の数値のもうひとつは、「食後血糖値」だ。