性器ヘルペス<2>女性の罹患率は男性の2倍で重症化しやすい

公開日: 更新日:

 性器に小さな水膨れができて、痛みやかゆみ、発熱、脚の付け根のリンパ節の腫れと痛みなどの症状が表れる「性器ヘルペス」。病原体の「単純ヘルペス(HSV)2型」に1度感染すると、症状が治まった後もウイルスは骨盤内の神経節に潜み、免疫力が低下すると再発を繰り返す。

 HSVは皮膚粘膜の小さな傷から侵入して感染する。罹患(りかん)率を男女で比較すると、男性よりも女性の方が2倍以上高い。どうしてなのか。性感染症専門施設「プライベートケアクリニック東京」(新宿区)の尾上泰彦院長が説明する。

「それは男性の性器に比べて、女性の性器は粘膜部分が広範囲だからです。感染部位は外陰部だけでなく、子宮腟管や腟壁にまで及ぶことも少なくありません。だから、男性よりも感染しやすく重症化しやすい。また、女性は免疫力を低下させる黄体ホルモンの影響で、妊婦や排卵後は感染しやすくなります」

 男女でどちらが感染しやすいかを調査した米国の研究もある。男女どちらかが性器ヘルペスにかかっているカップル144組を対象に観察。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    参院選で自民が目論む「石原伸晃外し」…東京選挙区の“目玉候補”に菊川怜、NPO女性代表の名前

  4. 4

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  5. 5

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  1. 6

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  2. 7

    我が専大松戸の新1年生は「面白い素材」がゴロゴロ、チームの停滞ムードに光明が差した

  3. 8

    逆風フジテレビゆえ小泉今日子「続・続・最後から二番目の恋」に集まる期待…厳しい船出か、3度目のブームか

  4. 9

    新沼謙治さんが語り尽くした「鳩」へのこだわり「夢は広々とした土地で飼って暮らすこと」

  5. 10

    石橋貴明のセクハラ疑惑は「夕やけニャンニャン」時代からの筋金入り!中居正広氏との「フジ類似事案」