ストレスで下痢に…予防に白菜が○でキムチが×の理由とは
厄介な下痢を食事で改善するにはどうするか。藤田氏に聞いた。
「FODMAP食は、発酵性の糖質のことです。『O』はオリゴ糖、『D』は二糖類、『M』は単糖類、『P』はポリオール。オリゴ糖は豆類や小麦、玉ネギ、二糖類は牛乳やヨーグルト、単糖類は蜂蜜や果物、ポリオールは人工甘味料に含まれます。下痢の人がこれらを取り過ぎると、過剰な善玉菌が小腸から大腸に移行し、大腸が刺激されて下痢になったり、お腹がゴロゴロしたりするのです」
ちなみに「F」は発酵性を意味する英語の頭文字で、「A」は「and」だ。2014年に提唱されたFODMAP食は世界中に広まり、藤田氏も専門家として実験したという。
「私も昨年の秋、朝晩にヨーグルトを取って下痢に悩まされました。実はFODMAP食には、高FODMAP食と低FODMAP食があります。米国の研究で、高FODMAP食を取り過ぎると、善玉菌の過剰で下痢が悪化することが分かったのです。善玉菌といえども取り過ぎは禁物。低FODMAP食に変更すれば、1~2カ月ほどで症状は改善します。私も1カ月半ほどでよくなりました」