スーパーフードに説得力はあるの? 効果確認はごくわずか
ポリフェノールなど特定の成分を強化した「デザイナーフーズ」は、まだ市場に登場していません。しかしそれを待たなくても、世間には「スーパーフード」と呼ばれる食品があふれています。
(社)日本スーパーフード協会のホームページには、「一般の食品よりビタミン、ミネラル、クロロフィル、アミノ酸といった必須栄養素や健康成分を多く含む、おもに植物由来の食品」と書かれています。鳴り物入りでマスコミに取り上げられている食品は、すべてスーパーフードと呼んでよさそうです。
数カ月前にはダークチョコレートがもてはやされていましたし、チアシードやマヌカハニーなどを覚えている人も多いはず。最近では「おからパウダー」がテレビで紹介されたため、主婦の間で大人気とか。
もっともおからを含む大豆製品は、ずっと以前から健康食品の代表とされてきましたから、いまさら感は否めません。逆に、同じ食品を、業界とマスコミが手を替え品を替えて大々的に宣伝し、数年おきにはやらせていると言いたくなってきます。
それはさておき、スーパーフード系の食品は、実際にどれほどの効果があるのでしょうか。ちゃんと確認するためには、その食品に関する何十、何百という論文を読んで判断しなければなりませんが、われわれにはさすがにそんな真似はできません。