がん手術を受ける前に 患者が知っておくべき「5つの事実」

公開日: 更新日:

手術を避けて代替医療を選ぶと死亡率が2.8倍高くなる

「“お金さえ出せば世間が知らない特別な治療法があって、がんでも治る”と思う人がいますが、間違いです。仮に効果があっても研究段階のもので、安全性が担保されていないかもしれません。それに比べて医師が勧めるガイドラインに基づいたがん標準治療は死亡リスクが統計学的に低く、安全で効果が期待できる治療です」

 それでも、手術を拒否して民間療法などに頼る人はいる。

 生存期間はどうなるのか?

「米国がん研究所に登録された、8つの代表的ながんと診断された92万5127人を対象とした研究があります。手術を勧められた患者69万2938人のうち、手術を受けた69万497人と拒否した2441人の、生存期間を比較したものです」

 それによると、手術を拒否した人は、手術を受けた人に比べて死亡率は2・8倍も高かった。

がん治療は必ずしも生存期間だけを基準にすることが正解ではありません。生活の質や、自分の価値観を重んじることも大切です。ただ、がん手術を勧められた場合、拒否すると死亡率が高まる事実を念頭に治療法を選択することが大切です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  2. 2

    五輪ニッポン「破産」するスポーツ団体が続出か…JOCは早くも助成金の大幅減額通達

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  4. 4

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  5. 5

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸300億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  5. 10

    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは