日本人の胃がんの99%はピロリ菌が原因 検査と除菌を知る

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 言うまでもなく、ピロリ菌検査は胃がん予防のためだが、もうひとつ押さえておきたい検査がある。ABC検査だ。

 これは、胃がんのリスクを知るスクリーニング検査で、「ピロリ菌感染の有無」「胃粘膜の萎縮の程度」を血液検査で調べる。

 採血だけで済むので、内視鏡やバリウムよりはるかに負担が少ない。結果は4つの群で示され、ピロリ菌がいなくて胃の萎縮がなければ安心できる。ピロリ菌がいたり、萎縮が強い人だけ内視鏡検査などに進めばよい。消化器科や健診センターで実施されており、保険適用外だが2000円前後と安い。住居地によっては、自治体の補助金が出ることもある。

「胃がんの好発年齢は40歳以上ですが、数は少ないものの、17歳以上40歳未満でも胃がん発症の例があります。少しでも早く、ピロリ菌がいるかどうかだけでも調べることをお勧めします」

 ゲンダイ読者である親世代が感染していれば、冒頭で述べたように、愛する子どもに感染させているかも……。

 まずは自分から検査へ行こう。

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