介護で追い詰められたら私もダメに…ストレス解消はお酒
「4年前から自宅と同じ区内の別の施設のお世話になるようにしました。でも、私が仕事が休みのときは、母親をホームから連れて帰り、自宅で一緒に暮らすようにしています」
ホームの利用頻度は、月に3分の2。3分の1は自宅で介護している。
自宅での介護は、レンジやポットでやけどをしないように気を使う。
トイレの時間にしても、常に母親の顔色をうかがってきた。
「私を見守ってくれてきた大切な母親ですから、手抜きをしたくありません。でも、正直、ストレスがたまりますね。そんなとき会話を楽しむ相手もいないし、もうエイ! とお酒を飲んでしまいます」
安倍さんは思い詰めてしまうタイプだそうで、そんな性格を熟知している本人は、「介護で精神が追い詰められたら、私自身もダメになってしまいます。ですから、緊張している気持ちを少し変えようかなと思い始めるようになりました」。
母親の介護を始めてからはや6年。
「無責任と思われるかもしれませんが、あまり無理することなく、力を抜けるところは抜いて、母親と二人三脚、前向きに生きたいと思っています」と語る。