「白血病=死の病」というイメージを変えたい…友寄蓮さん
治療は抗がん剤の投与でした。胸元から心臓まで約30センチのカテーテルが通っていました。副作用の吐き気や脱毛は覚悟していたのですが、衝撃を受けたのはムーンフェースでした。ステロイドの大量投与で顔が真ん丸になるんです。お見舞いの人には「意外と元気そう。ちゃんと食べられているのね」と思われてしまいましたが、実は食事どころではありませんでした。口の中が全部口内炎になったんです。痛くてしゃべることもできないし、横になると膿が喉に詰まって吐いてしまうので、横にもなれません。点滴9本分の痛み止めでも足りなくて、麻薬のような強い薬で痛みを緩和させ、意識を朦朧とさせてやっと寝るという状態でした。
夜、病室を抜け出して「死んでしまおう」と思ったこともありました。でも、いざとなるとやりたいことを思い出したり、母や友達の顔が浮かんで、「私、本当は生きたいんだ」と気づいたんです。
それからは、未来の自分にメッセージを送ることが生きる支えになりました。たとえば、「友達とディズニーランドに行きましたか?」とか「夏は花火を見ましたか?」といったように自分自身と会話するのです。笑っている未来の自分がいたから、治療を続けられました。