BMI22はあくまで標準の中の理想 24.9を目標に無理なく減量
BMIが25以上で、糖尿病や脂質異常症、高血圧、高尿酸血症・痛風、狭心症・心筋梗塞、脳梗塞、脂肪肝、睡眠時無呼吸症候群など11の肥満関連疾患のうち1つ以上があると、「肥満症」と診断されます。「肥満」は肥満の状態ですが、「肥満症」は医学的な病名です。
■体脂肪を落とす糖質オフ
患者さんにとっては些細な違いでも、肥満とこれらの病気は結びつきが強いということ。そうはいっても減量はとても大変なので、そのハードルはなるべく低い方がいいでしょう。そのための手段が「BMI24・9」の目標設定であり、「様子を見ましょう」です。
3キロ減をクリアしたら次のハードルは何でもいい。キリがいいところで「70キロ」はいかがでしょうか。
1回の成功体験がありますから、2キロの減量は簡単です。そういう積み重ねで、目標体重に少しでも近づけるといいでしょう。
同じ体重、同じ身長でも、一人は肥満、もう一人は標準と診断されることがあります。なぜか。それは、体脂肪率の違いです。男性は、体脂肪率20%以上が軽度肥満、25%以上が中度肥満、30%以上が高度肥満。体脂肪を落とすには、低糖質、低脂肪、高タンパク質の食事が基本。流行の糖質オフです。低糖質と高タンパク質を柱に減量してみてください。
(梅田悦生・赤坂山王クリニック院長)