汗を多くかいて痩せた気に…夏ダイエット「3つの勘違い」

公開日: 更新日:

 長い梅雨が明け、夏本来の強い日差しが戻ってきた。噴き出す汗で張り出したお腹がワイシャツから透けて見える。だらしない体を恥ずかしく思う中高年もいるだろう。なかには“いまからでもダイエットしたい”と考える人もいるかもしれない。しかし、実は夏はダイエットするのが難しい季節なのだ。それはなぜか。早稲田大学持続型食・農・バイオ研究所重点領域研究機構招聘研究員で愛国学園短期大学非常勤講師の古谷彰子氏に聞いた。

「夏はスポーツをしているときのように汗をたくさんかくので自然と脂肪が燃焼されて痩せやすいと思いがちですが、誤解です。発汗はあくまでも体温調節の手段として起きるもので、『汗をかくこと=脂肪を燃焼すること』ではありません。汗をかいて体重が減ったとしても、それは水分が抜けただけで、痩せたことにはなりません。むしろ夏は太る季節なのです」

 実際、自衛隊員を対象にした調査では、基礎代謝のピークは4月で、それ以降10月に向けて下がっていくという報告がある。

「基礎代謝とは、体温の維持のほかに、心臓を動かしたり、呼吸したりするなど生命活動に消費されるエネルギーをいいます。夏場は気温が体温に近くなるために、体温維持に冬ほどエネルギーを使う必要がないため、基礎代謝が下がるのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」