【胃】40歳を過ぎたら内視鏡検査かABC検査を受ける

公開日: 更新日:

 ABC検査は、ピロリ菌の感染を示す「ピロリ菌抗体」と、胃粘膜の萎縮の程度を表す「ペプシノゲン」の血中濃度を測定する検査。この2つの検査の陽性(+)と陰性(-)の組み合わせで、胃がんの危険度をA~C群の3つのグループに分けて評価する。

 A群は胃がんのリスクが非常に低い。B群はA群に比べて約10倍のリスク。C群はA群に比べて約20倍のリスク。たとえピロリ菌を除菌しても胃粘膜の萎縮はすぐには元に戻らない。ABC検査の結果で、定期的に内視鏡検査を受けた方がいい間隔がある程度分かる。完全に安全というエビデンスはないが、一般的にはA群は最低5年に1回、B群は2~3年に1回、C群は1年に1回が目安になるという。

 もうひとつ、高齢化に伴い近年、胃潰瘍の原因として問題にされているのが「薬剤性潰瘍」だ。

「中高年になると腰や膝の痛みなどの症状を抱える人が増えるので、エヌセイズ(非ステロイド性抗炎症薬)を常用している人がたくさんいます。エヌセイズは胃粘膜を保護するプロスタグランジンという物質を作る酵素を阻害するのです。そのため胃潰瘍になりやすい。ピロリ菌に感染していてエヌセイズを飲んでいる人はダブルパンチで最悪です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  3. 3

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  4. 4

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  5. 5

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  1. 6

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  2. 7

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  5. 10

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ