エアコン使用 健康に過ごすための室内湿度の目安は40~60%
年の瀬を前に、東京でも朝晩の冷え込みがキツくなってきた。今週の気温を振り返ってみると(上段が最高気温、下段が最低気温)――。
・21日…9度―7・3度
・22日…9度―5・1度
・23日…12度―3・5度
・24日…12・6度―5度
・25日…9度―5度
こんな具合で、最低気温はひと桁が続く。寒さの到来とともに気になるのが室内外の乾燥だろう。
一般に気温が下がると空気中の水蒸気の量が減り、乾燥が進むからだ。
一方、室内でもエアコンなどを使用すると低湿度の状態になって、ノドや皮膚の乾燥を訴える人が増え、風邪をひきやすくなるリスクが増大する。エアコン利用者に「冬場の室内で困っていること」を聞いたアンケート調査(㈱ネオマーケティング)によると、第1位は、「肌、のど、目、髪が乾燥する」(56%)だった。エアコン使用での室内の乾燥は大きな悩みのタネということだ。
アメリカのASHRAE(米国暖房冷凍空調学会)のデータでは、我々が健康に過ごせる最適な湿度は「40~60%」としている。もし、リビングなどの湿度計が40%を切るようなら、加湿器を使用するとか、濡らしたバスタオルを干すなどの対策が必要になると言っていい。
部屋の乾燥は、インフルエンザウイルスの活動を活発化させる。子どもや高齢者がいる家庭では、とくに注意が必要だろう。