志村けんさんは1日3箱 喫煙者は新型コロナ死亡リスクが3倍
喫煙者には、ある受容体が発現することがわかっています。その状態で新型コロナに感染すると、ウイルスが肺の細胞に侵入し、攻撃にさらされやすくなると考えられています。
■50歳で禁煙すれば寿命は6年延びる
COPDの人は、新型コロナ以外のウイルスや細菌の肺炎を起こしやすく、重症化しやすい。しかも一度発症すると、再び肺炎になりやすいこともわかっています。こうしたことが重なって、志村さんは負の連鎖により、命を失ったと思えてならないのです。
スペインやイタリアなど欧州でも、新型コロナによる死者は1万人を超えています。その欧州のECDC(欧州疾病予防管理センター)も先月27日、「喫煙者が新型コロナウイルスに感染すると、重症化リスクが高い」と発表。その1週間前には、WHOも同様の警告を発しています。たばこが新型コロナの重症化リスクであることは、世界の共通認識といっていいでしょう。
いま喫煙している人はぜひこれを機に禁煙してください。50歳で禁煙すると、そのまま喫煙を続けるより6年、60歳では同3年寿命が延びるといわれます。もっと早く35~40歳で禁煙すれば、喫煙前の余命を取り戻すことができるのです。
今月から飲食店は原則禁煙ですが、既存店で客席面積100平方メートル以下などの条件を満たせば喫煙できます。その条件を新型コロナの視点でみると、密閉、密集、密接と重なり、リスクを助長することに。その点からも禁煙がベターです。