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菅原洋平作業療法士

睡眠は年齢によって変化 若い頃のように長時間は必要ない

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 それでも睡眠に不満が残るという場合、まずは睡眠に対する理想を高く設定しすぎないことを意識してください。

 睡眠を考える上で重要な要素は、①質(深く眠れているか)②日中に眠くならないか(睡眠時間は足りているか)③満足度(本人が満足しているか)の3つです。睡眠の「質」と「時間」に問題がなくても、本人が不満に思っていると睡眠の悩みは解決しません。中高年はこの「満足度」が低いケースが多く、満足度が高くなれば、質や時間が十分でなくても睡眠トラブルは解決する場合が多いのです。

 睡眠に対する理想が高いと、満足度はなかなか向上しません。たとえば、「睡眠時間は8時間が理想的」だと思い込んでいると、早朝に目覚めると「早く起きすぎてしまって眠れない」と不満が募ります。

 先ほどもお話ししたように、中高年は若い頃のような長時間の睡眠は必要ありませんし、日照時間が長くなるこれからの季節はさらに睡眠時間が短くなっていきます。起床して4時間後に眠気がなければ睡眠時間は足りているので確認してみてください。

 また、「睡眠は年齢や季節によって変動する」「睡眠は目的ではなく日中のパフォーマンスを高める手段である」という認識を整理しておけば、満足度の向上につながります。

 次回は睡眠の満足度を高める具体的な「行動」についてお話しします。

【連載】中高年の正しい眠り方

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