夜中のトイレを減らす4つの対策 作業療法士がアドバイス
夜中に何度も目覚めてトイレに立つ。そのせいで眠れなくなって睡眠不足に……。そんな悩みを抱えている中高年は多い。中には前立腺に問題を抱えているケースもあるが、多くは改善できる対策法があるという。全国で睡眠セミナーを開催している作業療法士の菅原洋平氏に詳しく聞いた。
「夜中のトイレには自律神経の働きが大きく関係しています。本来、睡眠中はリラックス状態で活発になる副交感神経が優位になり、活動時や緊張状態で優位になる交感神経は鎮まります。しかし、気温の変化など睡眠環境の影響で睡眠中も交感神経が活発なままだと、尿を作っている腎臓の働きも活発になり、頻繁にトイレに行きたくなって目覚めてしまうのです」
つまり、就寝中は副交感神経が優位になるように自律神経のバランスを回復させれば、夜中のトイレを抑えることができる。秋から冬にかけては、ただでさえ夜間に交感神経の活動が高まる。就寝前に、副交感神経が優位に切り替わる働きをサポートしてあげる対策を講じよう。
①就寝前に「仙骨」を温める
仙骨は骨盤の後ろの真ん中にある骨で、副交感神経が集まっている。仙骨が冷えると交感神経が活発になり、尿がたくさん作られてしまう。