テレワークが終わった「アフターコロナうつ」に要注意
「コロナ明けのうつ症状や体調不良を防ぐためには、環境の変化に対する適応力が重要です。少しでも早く適応させるには、生体リズムをコロナ前に戻しておくことが基本になります。まずは、テレワークで崩れてしまった起床時間を元に戻し、普段通りの時間に起きてください。起きてから何もすることがなくても、散歩したり、必要なものを買いに出かけたりするなど、ルーティンワークをこなすことで生体リズムも戻っていきます。早起きしなくてもよかったテレワーク期間中は夜中に楽しんでいたゲームやビデオ観賞といった娯楽を、朝に行うようにするのもいいでしょう」(梶本氏)
体力を戻しておくのも効果的だ。
外出自粛期間中、会社員の1日の平均歩数は9000歩から約2700歩に激減していた。その分、体力は落ちていて、自律神経の働きも衰えている。体力が戻れば自律神経もしっかり機能するようになり、適応力は高まる。外出できるなら散歩が効果的で、自宅でも毎日スクワットやストレッチをして備えておきたい。
「通常勤務がスタートしてもすぐにフル回転しないようにすることも大切です。コロナの影響で業績が落ちている会社も多く、少しでも取り戻すように上司からハッパをかけられる人もたくさんいるでしょう。しかし、生体リズムが戻っていないのに無理を重ねると、自律神経がさらに疲弊して心身にトラブルを引き起こしやすくなってしまいます」(梶本氏)
アフターコロナは、適度に手を抜きながら乗り切るべし。