テレワークが終わった「アフターコロナうつ」に要注意
「例年であれば、4月は就職や進学、異動やクラス替えなどで環境がガラリと変わるタイミングです。それから5月にかけては、人間関係の悩みやプレッシャーに押しつぶされてメンタル不調を来す、いわゆる『五月病』が表れる時期です。しかし、今年はテレワークや休校によって、そうした悩みにさいなまれる人が少なかったということでしょう。それだけストレスを受けない環境で過ごしていたのに、急に元の生活パターンに戻されると、適応できずに精神的な不調や体調不良が表れる『アフターコロナうつ』に見舞われる人が続出するケースも考えられます」
もともと、夏休みや正月休みといった長期休暇明けは、うつ症状や体調不良を訴える人が増える傾向がある。また、土日明けの月曜日はうつやパニック症状が起こりやすくなり、自殺者が最も多い。「ブルーマンデー症候群」と呼ばれている。
■生体リズムを元に戻す
今回の“コロナ明け”は、急激な生活ペースの変化に加え、まだ残るウイルスへの不安、業務の縮小や不況といった経済的な不安ものしかかる。活動再開を見据えて今から対策しておいたほうがいい。