著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

直感&直観が大事!「考えるな、感じろ」は侮れない

公開日: 更新日:

 一方で、燃費やトランクのサイズなど細かい部分も含めて複雑な説明をした後、再度選んでくださいと指示をすると、お買い得の中古車を選んだ人は25%以下に減ってしまいました。つまり、4つの中から当てずっぽうに選ぶのと変わらない確率だったのです。

 ところが、パズルをやらされ、考える時間を奪われたグループは、情報が増えても60%の人がお買い得車を選べたのです。あれこれと考えさせる時間を奪い、あえて関係のないパズルをさせたことで、彼らは不要な情報を捨てて、重要な情報にだけ集中して選択できたとダイクスターハウスらは分析しています。

 賢い判断をするためにたくさん情報を集めても、逆に考えすぎてドツボにハマり、判断を誤ってしまう。考えすぎてしまうから、“情報の沼”に足を取られる。ですから、自分の直感を信じることも大切なのです。

 もう一点。「直感」という言葉があります。端的にいえば、外から降ってくるひらめきのようなもの。そして、内から湧いてくるものが「直観」です。

 実は、後者の直観は、冷静な状況分析や論理的思考の上に成り立つもので、鍛えられると研究で明らかになっています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」