著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

ミーティングのお供にお菓子を 創造的パフォーマンスが向上

公開日: 更新日:

 長引くコロナ禍によって、新しい生活様式が至るところで定着しています。リモートワークの浸透で時間や場所を選ばずにミーティングが行えるなど、ニューノーマルなビジネスパーソンも増えています。

 以前であれば、会議中や仕事中にお菓子を食べるといったことは、よほど風通しの良い企業、あるいは小規模の企業でない限りありえなかった光景でしょう。しかし、固定観念が変わりつつあるウィズコロナでは、むしろ積極的にミーティングにお菓子を取り入れた方がいいかもしれません。

 福島大学の研究(2017年)によると、「お菓子が集団による創造的パフォーマンスを向上させる」ことが明らかになっています。「仕事中にスナック菓子を食べるとは何事だ!」とやみくもに怒るのではなく、むしろプラスの側面について知っておいて損はないと思います。

 実験は143人の看護職を対象に、話し合い中に飲食行動をOKとする「飲食あり条件」と、お菓子や飲み物を提供しない「飲食なし条件」の2つの条件を設けて行いました。

 すると、前者のほうが結果が良かったというのです。飲食をしながら話し合いをしたグループは、「実用的なアイデアが生まれた」「作業が楽しかった」「考えついたアイデアに満足している」といった意見が寄せられ、飲食なしのグループよりもパフォーマンスが向上していることが示されたのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ吉井監督が佐々木朗希、ローテ再編構想を語る「今となっては彼に思うところはないけども…」

  2. 2

    20代女子の「ホテル暮らし」1年間の支出報告…賃貸の家賃と比較してどうなった?

  3. 3

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 4

    「フジ日枝案件」と物議、小池都知事肝いりの巨大噴水が“汚水”散布危機…大腸菌数が基準の最大27倍!

  5. 5

    “ホテル暮らし歴半年”20代女子はどう断捨離した? 家財道具はスーツケース2個分

  1. 6

    「ホテルで1人暮らし」意外なルールとトラブル 部屋に彼氏が遊びに来てもOKなの?

  2. 7

    TKO木下隆行が性加害を正式謝罪も…“ペットボトルキャラで復活”を後押ししてきたテレビ局の異常

  3. 8

    「高額療養費」負担引き上げ、患者の“治療諦め”で医療費2270億円削減…厚労省のトンデモ試算にSNS大炎上

  4. 9

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  5. 10

    松たか子と"18歳差共演"SixTONES松村北斗の評価爆騰がり 映画『ファーストキス 1ST KISS』興収14億円予想のヒット