セカンドミール効果に注目 夕食2時間前のおやつは食後血糖値の上昇を抑える

公開日: 更新日:

 一方、夕食4時間前の15時のおやつではフルーツグラノーラと焼き芋で夕食時食後血糖値上昇の抑制が確認された。夕食時AUCも同様で、フルーツグラノーラと焼き芋の場合はおやつなしに比べ有意に値が低かった。

「今回の研究では、夕食2時間前に200キロカロリー程度のポテトチップス、フルーツグラノーラ、焼き芋を、夕食4時間前にフルーツグラノーラ、焼き芋を食べると空腹時間が少なくなり、血糖値スパイクと呼ばれる食後の急激な血糖値上昇を抑えられたことが明らかになりました」

■ポテトチップスでも効果あり

 ではなぜフルーツグラノーラと焼き芋のみ、4時間前でもセカンドミール効果が見られたのか。

「フルーツグラノーラと焼き芋はそれぞれ食物繊維が4.7グラム、4.3グラム含まれています。食物繊維を含む食事は糖の吸収を遅くすることで血糖値を上げにくくしますが、未消化で腸管に到達した食物繊維は腸内細菌の餌になります。腸管内では酢酸、酪酸などの短鎖脂肪酸と乳酸が作られます。短鎖脂肪酸類は腸管内の受容体に作用し、その結果インスリンの働きを強めるGLP-1と呼ばれる物質を作ります。芋など食物繊維が多く含まれるおやつを食べることで次の食事でのインスリンの働きを強めて、高血糖にならない可能性があるということです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情