セカンドミール効果に注目 夕食2時間前のおやつは食後血糖値の上昇を抑える
研究では男女14人(平均年齢41歳)を対象に、12時に昼食を取って、15時か17時のどちらかにおやつを食べてもらい、19時に夕食を摂取。このときの12時以降の血糖値の推移を調べた。おやつは全て同じ200キロカロリーでPFCバランス(3大栄養素のP=タンパク質、F=脂質、C=炭水化物がどれだけ占めるかを示した比率)の異なるものを用意。
具体的にはポテトチップス、フルーツグラノーラ、揚げ黒豆、焼き芋の4種を被験者に食べてもらったという。なお比較対象として、おやつなし群を設定。昼食と夕食は規定食を用意し、対象の14人には12時から翌朝まで決められた食事・飲料のみ取ってもらったという。
血糖値は、携帯型の持続血糖値測定装置「Free StyleリブレPro」(Abbot)で調べ、時間ごとの血糖値、AUC(血糖上昇曲線下面積)、最大血糖値上昇を解析した。
その結果、夕食2時間前の17時のおやつでは4種すべてで夕食時食後血糖値上昇の抑制が確認されたという。
また、夕食時AUCは、揚げ黒豆以外の群はおやつなしに比べて有意に低かった。AUCとは、時間経過に伴う血糖値増加量の面積を指し、食品の血糖値上昇を比較する指標として用いられることが多い。AUCが低いことは、一般に糖質の吸収が抑えられたことを示す。