セカンドミール効果に注目 夕食2時間前のおやつは食後血糖値の上昇を抑える
「ダイエット中だからおやつは抜いているの!」
職場や友人同士の会話でもときどき耳にする言葉だ。おやつは太る、栄養のバランスを崩すとの悪いイメージを持つ人は多い。もちろん、食事は3食バランス良くが基本であり、おやつの食べすぎは健康に良くないが、その一方でおやつの量と種類によっては、逆に夕食後血糖値の急上昇を抑える、との研究もある。体に良いおやつとは何か。愛国学園短期大学非常勤講師でアスリートフードマイスター専任講師でもある古谷彰子氏に聞いた。
「近年、セカンドミール効果という考え方が話題です。1回目の食事(ファーストミール)が2回目の食事(セカンドミール)の食後血糖値にも影響を与えるという考え方のことで、1982年にカナダ・トロント大学のジェンキンス博士によって発表されました。これは、朝食と昼食の関係だけではなく、昼食と夕食、間食と夕食の関係でも起こることなのです」
古谷氏は早稲田大学時間栄養学研究所所属。最近、愛国学園大学短期大学家政科と、カルビー株式会社と3者共同でおやつが与える夕食時セカンドミール効果の研究を報告した。