子宮頸がんワクチン接種の「積極的勧奨」再開で考えたこと
積極的勧奨とは、厚労省のホームページによると「市町村が対象者やその保護者に対して、標準的な接種期間の前に、接種を促すハガキ等を各家庭に送ること等により積極的に接種をお勧めする取り組み」としています。
■計5時間の講演会を視聴
10月23日と11月6日、この子宮頚がんワクチンについてのWEB講演会が行われました(https://hananotani.jp/wp3/?p=690)(https://hananotani.jp/wp3/?p=821)。花の谷クリニック(千葉県南房総市千倉町白子)の伊藤真美院長が主催したもので、2人の講師により討論を含めて合計約5時間の講演でした。印象に残ったところを私なりに解釈し、要約してみます。
講師の神経内科医師は、「ワクチンが有効であるとした比較試験の結果をそのまま受け取っていいのか」という疑問について、安全性の検証では、試験の対照群にアジュバント(アルミニウム)が使われていることなどの問題点を指摘。多人数による統計をエビデンス(科学的根拠)とすると、少数の副反応が隠れてしまうので、むしろどのような人が副反応を起こしやすいかを明らかにすべきとしています。