AIを活用したシステム「AI-PHARMA」が最適なクスリ情報を提供 導入施設が増加中
アイファルマは、施設ごとに参画を申し込むとログインIDが発行され、無料で利用できる。
現在、岡山大学病院をはじめ、東北大学病院、杏林大学医学部付属病院、東京女子医科大学病院など、全国で200を超える医療機関や薬局が導入しているという。
「アイファルマは医療従事者向けのシステムで、患者さんには公開されませんが、最終的には患者さんにとってプラスになります。患者さんの多くは、複数の基礎疾患や合併症を抱えているなど背景が複雑です。そのため、医療者が個々の患者さんに合わせて最適にクスリを使おうとしても、公開されている添付文書などの情報だけでは不十分な場合が少なくありません。そうした情報の不足は、自身の経験または経験者の知識によって補っていますが、経験や知識はテキスト化されていないケースがほとんどで、経験者が身近にいなければ聞くことができません。それがアイファルマにはそうした経験が蓄積され、その情報を共有できるので、個々の患者さんに合わせた最適なクスリの提供につながります」
今後、医療者個人単位での申し込みも可能になる予定で、登録者数3万人を目指しているという。
医療現場ではますますAIの活用が進みそうだ。