AIやチップの進化で補聴器はさまざまなシーンに自動で対応可能
補聴器の性能は年々進化しています。
これまでの補聴器は、人間の耳がまず補聴器に慣れることが肝心でした。補聴器を体の一部になるようにまで使いこなすためには、ある一定の時間が必要だったのです。
ところが最新型では、初めて装着してさほど時間が経っていなくても、違和感が少なく補聴器を一日中つけ続けられるようになってきています。補聴器の中に入っているチップやAIの進化で、装着中のさまざまなシーンに自動で対応できるようになってきたことが理由に挙げられます。
50代前半の男性は、左耳が子供時代から難聴。補聴器を装着し始める前は、人がたくさんいる場所では会話をほぼ聞き取れない状態にまで聴力が落ちていました。伺うと、ご両親も難聴だったとのこと。
お仕事は警備関連で、いろいろと苦労された末に補聴器をつけようと相談にいらっしゃいました。ユーザーに安全と安心を提供するお仕事であることから、その方が選ばれた補聴器は目立たない、耳あな型。補聴器をつけたまま無線の音をスムーズにキャッチでき、また、これまでまったく聞こえなかった同僚の声がある程度聞こえるようになった。そんなことから以前は避けていた雑談にも積極的になり、仕事のチームワークが良くなったといいます。