“食べる”に悪影響を与える副作用は「その他」に分類されている
超高齢になるとどうしても多くの機能が低下してしまい、そのため“食べる”ことができなくなることもあるでしょう。ただ、そうなる前に「何か別のことが原因で“食べる”ことができなくなっている可能性」を探してみるのもいいかもしれません。それが加齢によるものであれば、ある程度受け入れるしかありません。しかし、その原因としてクスリが疑われる場合には、クスリを中止することで再び“食べる”ことができるようになるかもしれません。結果として、しっかり“食べる”ことができて健康になれば、クスリを中止してよかったと実感することができます。
もちろん、病気の治療のために絶対に必要なクスリはたくさんあるので、何でもかんでもやみくもにクスリを中止すればいいなんてことは全く考えていません。でも、何度もお伝えしていますが、「本当に必要なクスリ」はどれなのか、「症状が改善しているから中止できそうなクスリ」はないのかーー。“食べる”を維持するためにも、一度考えてみる価値は十分にあると思います。これは患者だけでなく、われわれ医療従事者にも言えることです。