膵がんの注目治療「プレシジョンメディシン」 遺伝子変異を解析し薬を選択

公開日: 更新日:

■少しでも治療の選択肢が増える意味は大きい

 遺伝的な要因を調べる「生殖細胞系列遺伝子検査」以外に、生まれたあとに起こった遺伝子変異、がん化につながった(原因となった)遺伝子変異をがん細胞において調べるのが「体細胞系列遺伝子検査」となる。

「がん化した細胞の遺伝子変異を調べ、どの治療が効きやすいのかを調べます」

 この検査で遺伝子変異が認められれば、その遺伝子変異を持つがんに効果がある薬があれば、次の治療に進む。もし、なければ、その治療には進めない。

「遺伝子変異が認められ、次の治療に進める人は実際には極めて少ないです。それでも、予後が悪く、有効な薬が少ない膵がんだからこそ、治療選択肢が少しでも増える意味は大きいのです」

 これらの最新の治療はどこでも受けられるわけではない。消化器がんの中でも膵がんの治療実績が多いところで受けるべきだ。

 そして、それ以前に私たちが押さえておくべきことは、早期発見のチャンスを逃さないこと。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ吉井監督が佐々木朗希、ローテ再編構想を語る「今となっては彼に思うところはないけども…」

  2. 2

    20代女子の「ホテル暮らし」1年間の支出報告…賃貸の家賃と比較してどうなった?

  3. 3

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 4

    「フジ日枝案件」と物議、小池都知事肝いりの巨大噴水が“汚水”散布危機…大腸菌数が基準の最大27倍!

  5. 5

    “ホテル暮らし歴半年”20代女子はどう断捨離した? 家財道具はスーツケース2個分

  1. 6

    「ホテルで1人暮らし」意外なルールとトラブル 部屋に彼氏が遊びに来てもOKなの?

  2. 7

    TKO木下隆行が性加害を正式謝罪も…“ペットボトルキャラで復活”を後押ししてきたテレビ局の異常

  3. 8

    「高額療養費」負担引き上げ、患者の“治療諦め”で医療費2270億円削減…厚労省のトンデモ試算にSNS大炎上

  4. 9

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  5. 10

    松たか子と"18歳差共演"SixTONES松村北斗の評価爆騰がり 映画『ファーストキス 1ST KISS』興収14億円予想のヒット