前述の調査では、日本の補聴器の全体の満足度は50%で、認定補聴器技能者の調整を受けた場合は64%。欧米諸国では満足度70%以上ですので、日本でのこの数字はもっと伸ばせるはずです。
2020年、国際アルツハイマー病会議の委員会で「予防可能な40%の12の要因の中で、難聴は認知症の最も大きな危険因子である」という指摘がなされました。世界に先駆けて超高齢社会を迎えている日本では、「高齢者と難聴」の問題は、「認知症と難聴」の問題とも相まって喫緊の課題です。補聴器を使いこなすことの一助に私たちももっと尽力するよう姿勢を正す調査結果となりました。