片頭痛は「痛い」と感じてから薬を飲むのでは遅い
市販薬を服用する場合、まず覚えておいていただきたいのは薬を飲むタイミングです。
緊張型頭痛の場合は「頭が痛いな」と感じたら、その時すぐに薬を服用してください。そうすることで、頭痛は治まります。
一方、タイミングが非常に重要になってくるのが、片頭痛です。頭の痛みを感じてから服用すると、前述したように吐き気を伴う場合もあるので薬を飲んでも吐いてしまいかねない。そこで覚えていただきたいのは「予兆を感じたらすぐに飲む」です。
「予兆」は人によって異なりますが、長く頭痛と付き合っている人なら「なんとなく頭が痛くなりそうな気がする」という、自分だけにわかる感覚がありませんか?
私の患者さんである40代の女性は「異様なまぶしさの後に、突然、目の前にチカチカ光が出る」のが自分の頭痛の前兆だと話されていました。
ほかに「突然、生あくびが何度も繰り返し出る」「吐き気を感じるほどのひどい肩こり」「異常なぐらいに空腹を感じる」「体がむくんでいると感じる」などを片頭痛の予兆だと話す患者さんもいらっしゃいます。
市販の頭痛薬を飲むのは、緊張型頭痛は頭痛を感じたらすぐに。片頭痛は「頭が痛くなるかもしれない」と予兆を感じたその時点で。今回、覚えていただきたいのはこの2つです。来週はもう少し詳しく市販の頭痛薬についてお話ししていきたいと思います。