清水俊彦
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清水俊彦東京女子医大脳神経外科客員教授

東京女子医大脳神経外科客員教授。「汐留シティセンターセントラルクリニック」の頭痛外来には全国から患者が訪れる。

片頭痛は「痛い」と感じてから薬を飲むのでは遅い

公開日: 更新日:

 片頭痛と緊張型頭痛は、長年まったく「別物」の頭痛であると考えられてきました。しかし、最近は2つの頭痛の境界線はあいまいになりつつあります。緊張型頭痛で見られるふらつきやめまいが、片頭痛でも起こることが研究で解明されてきたためです。

 これらの頭痛の共通の原因に「脳が敏感になっている」ことが挙げられます。つまり、慢性的な頭痛の原因は大なり小なり、「脳が異常な興奮状態になることが原因」であるということです。

「脳が敏感」にならないようにするには、どうすればいいのか。対処法としては、この連載でもすでにお伝えしているように、日常生活で「なるべく脳を刺激しない」こと。特に、強い光、音、香りを極力避けるようにしてください。

 とはいえ、気をつけていても頭痛がやってくることはある。頭痛がひどくなると吐き気を伴うこともあり、すぐに医療機関を受診するのも難しい場合もあるでしょう。

 そんな時には我慢をせずに市販の頭痛薬を服用するのが現実的ですし、実際、私のクリニックにも「どんな薬を飲めばいいでしょうか」と患者さんが多く相談に来られます。

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