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清水俊彦東京女子医大脳神経外科客員教授

東京女子医大脳神経外科客員教授。「汐留シティセンターセントラルクリニック」の頭痛外来には全国から患者が訪れる。

市販薬は箱の成分表示をチェック まずは「単一成分」から試す

公開日: 更新日:

 片頭痛でも緊張型頭痛でも、急な頭痛を鎮めるのに市販薬は有効です。その市販薬ですが、どんな基準で選んでいますか? 

「有名な薬だから」「好きなタレントがCMをしているから」──。そんな理由で選んでいる方もいるかもしれませんね。

 しかし、市販薬購入の際に大切なのは、薬の箱に書かれている成分表示を確認することです。表示には「複合成分」もしくは「単一成分」が記載されています。

「複合成分」の薬は、複数の薬効成分をまとめてひとつの錠剤へ成形した薬で、「単一成分」は文字通り、ひとつの成分で作られた薬です。

 なぜ、成分表示の確認が大切か。それは、自分の頭痛に合った薬を選びやすいからです。そのため、私はまずは「単一成分」の薬を選ぶことをおすすめしています。その成分が自分の頭痛に合うかどうかをすぐに確認できます。

「単一成分」の頭痛薬で一般的なのは、「アスピリン」「イブプロフェン」「ロキソプロフェン」です。

 緊張型頭痛であれば比較的どの薬でも効果がありますが、片頭痛の方、あるいは片頭痛と緊張型頭痛が混合している方は、「アスピリン」から試すといいでしょう。血小板に作用し、片頭痛の原因である「セロトニンの異常な分泌」を抑制してくれるからです。アスピリンの片頭痛への作用は、頭痛ガイドラインにも記されています。

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