声のかすれが長く続く…声の専門クリニックを受診してみた
思い当たる節は大いにあり。飲む時は努めて静かに、普段も極力大声で話さないよう心掛けていたら、いつの間にか声がれは消えていた。
声がれをはじめとする声の変化は、がんのサインの可能性ありともいう。声の変化について話を聞きに、声と喉の治療を専門とする「声とめまいのクリニック 二子玉川耳鼻咽喉科」の許斐氏元・院長のもとを訪れた。
「声は何らかの疾患のほか、加齢や乾燥、心理的ストレス、薬の副作用、喉や体調のコンディションでも変化します」(許斐院長=以下同)
■原因は多岐にわたる…最初の診断が重要
声の変化には、声がれのほか、声が抜ける、詰まる、震える、喉に違和感がある、高い声や裏声を出しにくい、喉に力を入れないと声が出にくく疲れる、発音が悪い……など。原因症状は多岐にわたる。
「わかりやすく説明すると、大きく3つに分けられます。まず、器質的疾患。声帯ポリープや声帯結節、声帯炎など、声帯表面の構造に異常があるケースです。命に関わるものとしては、喉頭がんが挙げられます」