声のかすれが長く続く…声の専門クリニックを受診してみた
胃液が食道に逆流する胃食道逆流症で、喉頭の粘膜に炎症が起こり、声帯に一見明らかな異常はなくても声帯がむくんで声がれが起こっているケースもある。
次に、声帯の構造は正常だが、機能に異常があるケース。声帯が働き過ぎたり(声の詰まり、途切れ、震え)、働きが悪かったりする(声が弱い、抜ける、息が漏れる)。
さらに、構造・機能は正常で、しかし声に不調を伴うケース。発音に問題があったり、発声の効率が悪かったり、声の高さや音声に悩みを持ったり……というようにだ。
「器質的疾患があれば、手術などの治療によって声がれが改善することが多い。一方で、声帯の機能に異常があって、器質的疾患が生じている場合もあります。例えば声帯の振動効率が悪いばかりに声帯ポリープができる、などです。すると器質的疾患の治療を終えても、声帯の機能の異常はそのままなので、根本的治療になりません」
声の変化に影響を与えているものは何か。最初の診断が重要になる。記者が受けた検査として冒頭で挙げたものは、いずれも必須となる。